【完】終わらないラブストーリー
「やっぱ忘れてるよなー俺名前も言ってないもん」
「…優しいお兄ちゃん…。キヨ先生が??」
「全然面影ないか?」
ふっと笑う先生。
過去の記憶がフラッシュバックする。
「あ…」
見た目は変わってしまったけど、
笑っているところがあの優しいお兄ちゃんに…
「まぁ!!まりあちゃんが覚えてなくてもいいよ♪俺だけの思い出だし!それに…あの時の俺はなよなよしすぎてたから思い出してほしくないわ」
「…先生」
「まりあちゃんが痴漢にあっちゃった時の自己紹介覚えてる?」
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『ちなみにー…名前は?』
『えっわ、私のですか?』
『そそ!ってかお前以外に聞くやついないよ笑』
『ああっ…えと私は藤本茉莉亜です』
『まりあちゃん…ねえ?』
─────────
「痴漢から助けて、まりあちゃんの姿をちゃんと見たときピンときた。あの時の女の子だ…ってそしたら名前もビンゴだったし」