【完】終わらないラブストーリー
先生。
私頑張るから。
私は先生を待たずに、美紀の家のチャイムを鳴らした。
すぐに玄関の扉が開きそこに立っていたのは…。
「美紀…」
久しぶりに見る美紀の姿。
「久しぶりだね…美紀!」
私がそう声をかけると美紀は冷たい声でこう言ってきた。
「何の用」
初めてだった。
美紀のこんなにも人を突き放すような喋り方を聞いたのは。
『茉莉亜~♪』
笑顔で私に抱きついてくる美紀の姿が頭の中に浮かぶ。
今私が目の前で見ている美紀はそんなそぶりを一向に示さない。
むしろずっと私と目を合わさないようにしてる感じだった。