【完】終わらないラブストーリー





「ただいま」


「早いですね」


「男は大抵早いもんだよ」


「そうなんですか笑」



私たちはまたどうでもいい話をして、時間を潰した。
もちろん私は宿題をしながら。






「じゃあ夏休み明けにな」


「はい。今日はありがとうございました!」


「明日と明後日はこれねぇし…。課題平気か?」


「数学は終わりましたし、大丈夫だと思います!」


「分かった。お邪魔しましたー」




先生は私のお父さんが帰ってくる前に家を出た。


お母さんに『お父さん心配性だから二人きりなんて知ったら倒れるかもしれないわ』って言われちゃったし…。

もうちょっと一緒にいたかったけどしょうがないよね。


お母さんの言葉も無視できないもん。












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