【完】終わらないラブストーリー
「付き合い始めました」
「えええ!?そうなの!?いい雰囲気だったもんねぇ…。ってか絶対花火大会の日からでしょ?どうして言ってくれなかったのおおお!!」
ほら、予想通り。
美紀はすぐに「あたしのせいだよね…笑ごめんごめん」といって謝ってきた。
「美紀のせいじゃなくて!私が言うタイミング逃してただけ…許してくれる?」
「許すも何も!!茉莉亜が幸せならあたしも嬉しいよ!もう!」
駅について、先生を待つ。
「じゃああたしは先に行くね!」
「え?美紀も一緒に…」
「バカ茉莉亜!彼氏彼女なら二人きりの方がいいに決まってるでしょ!!」
美紀は一足先の電車に飛び乗った。
私に何も言わせずに。
「もう…美紀」
美紀の姿を見送ると、ちょうど先生がやってきた。
「はよーまりあちゃん♪」
「おはようございます!」
「あれ?仲村は?」
「…先に行っちゃいました」
先生は察したのかため息をついた。
「ま、せっかく二人きりだし?恋人つなぎでもして電車乗るか。なーんて言いたいけどよ。まだおあずけだな」
「…はい笑」
私と先生はにっこりとほほ笑みあった。