【完】終わらないラブストーリー
昼休みが終わり、
文化祭についての話し合いはまだ続いた。
この高校は文化祭シーズンになるとものすごく力を入れることで有名。
普通の授業を一日のうちに2時間ほど。
あとは全部文化祭につぎ込む。
私にもよく分かんないんだけど
昔からの伝統らしい。
「俺劇のことよく分かんないからパスな!えーっと…このクラスで演劇部は…仲村!代わりによろしく」
「はいはーい!!」
美紀は嫌な顔なんてしず、むしろ嬉しそうに前に出てきた。
そこでさっそく配役を決めることになった。
でもなかなか立候補者なんて出てこない。
「…困ったなぁ」
って言いながら私の方を見る美紀。
それは私にジュリエットをやれってことなの?
…それはできないでしょ。
私は首を横に振った。
でも美紀は何を思ったのか───。
「本当!?茉莉亜ジュリエットやってくれるの!?嬉しい♪」
「え!?」
美紀は強引に私をジュリエットに決めた。
周りからもお願いしますの拍手。
もう後には引けない…。
今は美紀のあの笑顔が悪魔に見えるよ…。