【完】終わらないラブストーリー




そこにいたのは
先生と先生にベタベタ触りまくる白衣の女の人だった。



岸谷優子-キシタニユウコ-

この学校の理科担当で、隣のクラスの担任。


髪の毛は茶色のロングで巻き髪。
長い足に締まった体、整った顔立ちに大きい胸。
男子生徒に人気のある先生。


見た目は良くても中身は最悪。
女子の間では"魔性の女"って言われてるくらい。




…どうして先生は岸谷先生なんかと一緒にいるの?


「いいじゃないですかぁキヨ先生♪」


「いや、えっと…岸谷先生にとってはよくても…」


「もうっ♪初々しいのねぇ」



岸谷先生は先生の胸辺りをいやらしく触った。

まるで先生を誘っているかのように…。



私の心の中はざわめき始めた。


『よく見たら先生も岸谷先生のこと悪く思ってないんじゃないか』

『私なんかより岸谷先生の方が綺麗だし』

『最近私に触れなくなったのはもしかして…』




「おい、おい藤本」


祐樹に肩を掴まれ私はハッと我にかえった。


「何かあったのか?」


「う、ううん!!ペンキ…とりにいこっか!」


「…嘘つくなよ」


すぐに祐樹は廊下を覗いた。




今、きっと祐樹の目には二人の姿が見えている。

< 146 / 206 >

この作品をシェア

pagetop