【完】終わらないラブストーリー
そこにいたのは
先生と先生にベタベタ触りまくる白衣の女の人だった。
岸谷優子-キシタニユウコ-
この学校の理科担当で、隣のクラスの担任。
髪の毛は茶色のロングで巻き髪。
長い足に締まった体、整った顔立ちに大きい胸。
男子生徒に人気のある先生。
見た目は良くても中身は最悪。
女子の間では"魔性の女"って言われてるくらい。
…どうして先生は岸谷先生なんかと一緒にいるの?
「いいじゃないですかぁキヨ先生♪」
「いや、えっと…岸谷先生にとってはよくても…」
「もうっ♪初々しいのねぇ」
岸谷先生は先生の胸辺りをいやらしく触った。
まるで先生を誘っているかのように…。
私の心の中はざわめき始めた。
『よく見たら先生も岸谷先生のこと悪く思ってないんじゃないか』
『私なんかより岸谷先生の方が綺麗だし』
『最近私に触れなくなったのはもしかして…』
「おい、おい藤本」
祐樹に肩を掴まれ私はハッと我にかえった。
「何かあったのか?」
「う、ううん!!ペンキ…とりにいこっか!」
「…嘘つくなよ」
すぐに祐樹は廊下を覗いた。
今、きっと祐樹の目には二人の姿が見えている。