【完】終わらないラブストーリー
「ほ、本当なんでもないから!行こう?祐樹!」
「…お前さ、アイツが好きなの?」
「えっ…!?」
祐樹が突然そう言ってきた。
…どうしたらいい?
言った方がいいのかな。
そうすれば…
祐樹は私への気持ちを諦めてくれる?
でも私は何も言えなかった…。
考えれば考えるほど分からなくなってったから。
「待ってろ」
祐樹は私を残して、なぜか二人の方へ近づいていく。
私が祐樹を呼び止めようとしたけどもう遅かった。
「あの岸谷先生」
「…あら?どうしたの?」
いきなりの祐樹の登場にキヨ先生は驚いている。
「離れてもらえますか」
祐樹は岸谷先生の腕を掴んで、キヨ先生の体から離れさせた。
…祐樹?
「なぁに?どうして貴方にそんな権限があるの?もしここでキヨ先生と私が付き合ってるって言ったらどうするつもりなの?」
「何言ってるんですか?さっきから岸谷先生が一方的に迫ってるだけじゃないですか。そもそも学校でそういうのよくないです」
「…生徒のくせに、どうせ私目当てなんでしょう!?だったら最初からそう言いなさいよ」
「そう思いたきゃそう思えばいいよ。あんたなんか俺の眼中にもないから。とりあえず目障りだし、さっさと消えてくれる?」
「気分を害したわ。…またねキヨ先生♪」