【完】終わらないラブストーリー







「おーう。皆テキパキやってんなー!」


外が暗くなってきた頃
キヨ先生が教室に入ってきた。



「文化祭終わったらお疲れ会でもやろうなー」


先生の言葉に喜ぶ皆。

そして、先生はそのまま
まっすぐ私の方にやってきた。



隣には祐樹もいる。



「まりあちゃん。ちょっといい?」


「はい」



先生は祐樹の方を向いて、こう言った。


「藤井。サンキューな?」


「は?俺何もしてませんけど」


「謙遜してんじゃねぇよ!」



祐樹の頭をぐしゃぐしゃと撫でる先生。


「やめろっ!」


「ほれほれ!」


「さっさと行けよクソ担任!」



先生は笑いながら私と一緒に教室を出た。




「屋上なら誰にも邪魔されないし、屋上行こう」



私と先生は誰もいない屋上に来た。


そして
先生は私の方を向くと深く頭を下げてきた。



「ごめんっ!!」
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