【完】終わらないラブストーリー
私と先生が愛を再確認した後のこと。
親友の美紀も芽生え始めた恋心を私に暴露してくれた。
「ねぇ、茉莉亜」
「何?」
「あたし…佐藤君のこと好きになりかけ…てると思う」
本当に仲がいい佐藤君と美紀。
前よりももっともっと距離が短くなってきている。
おどおどした態度の佐藤君も
心なしか美紀の前だと少し男らしく見える。
「…藤井君のことがあって、恋なんて当分しないとか思ってたんだけど」
「美紀!!…恋を忘れるには新しい恋って言うから、私は応援するよ」
「でも、佐藤君あたしのこと…どう思ってるのかなぁ?」
美紀は心配してるけど、
はっきり言って私から見ると二人は両想いだと思ってる。
「仲村さーん!ここのセリフなんだけど…」
「あっ佐藤君!!」
「行っておいで美紀!」
「…行ってくる!!!」
ロミオとジュリエットの劇も大分出来あがってきた。
…本番まであと少し。
そんな中,私はある計画を立てた。
きっと成功させてみせる。
美紀のために。