【完】終わらないラブストーリー
美紀side
-本番当日-
昨日茉莉亜が体調を崩し、急きょあたしがジュリエット役をやることになった。
あたしはこのロミオとジュリエットの劇に関しては誰よりも思いが強いと思う。
だから、
佐藤君があたしのことを"適役"だと言ってくれて嬉しかった。
あたしが誰よりも台本を読んで、
誰よりもいい劇にしたいと思っていること。。
出演する役全てのセリフを覚えていること。
…多分佐藤君に見破られてたんだと思う。
佐藤君があたしの手をとってくれた時、しっかりと感じた。
あたしの鼓動が早くなったこと。
『佐藤君が好き』
この感情は藤井君に感じていた時と少し違う。
「あたしはきっと…恋に恋してただけだね」
藤井君の顔を頭に浮かべ、すぐに消しさる。
「仲村さん!もうすぐ本番だよ!」
「佐藤君…」
「頑張ろうね。仲村さん」
ロミオの格好をした佐藤君は
誰よりも輝いて見えた。
暗いなんて誰にも言わせない。
カッコ悪いなんて誰にも言わせない。
佐藤君は
私にとって
世界一かっこいい人なんだから。
-本番当日-
昨日茉莉亜が体調を崩し、急きょあたしがジュリエット役をやることになった。
あたしはこのロミオとジュリエットの劇に関しては誰よりも思いが強いと思う。
だから、
佐藤君があたしのことを"適役"だと言ってくれて嬉しかった。
あたしが誰よりも台本を読んで、
誰よりもいい劇にしたいと思っていること。。
出演する役全てのセリフを覚えていること。
…多分佐藤君に見破られてたんだと思う。
佐藤君があたしの手をとってくれた時、しっかりと感じた。
あたしの鼓動が早くなったこと。
『佐藤君が好き』
この感情は藤井君に感じていた時と少し違う。
「あたしはきっと…恋に恋してただけだね」
藤井君の顔を頭に浮かべ、すぐに消しさる。
「仲村さん!もうすぐ本番だよ!」
「佐藤君…」
「頑張ろうね。仲村さん」
ロミオの格好をした佐藤君は
誰よりも輝いて見えた。
暗いなんて誰にも言わせない。
カッコ悪いなんて誰にも言わせない。
佐藤君は
私にとって
世界一かっこいい人なんだから。