【完】終わらないラブストーリー
「まりあちゃん!!!!」
私がその場にゆっくりと倒れ込んだ時。
先生の幻覚が見えた。
近くには車が一台。
お父さんやお母さんもいた。
「何…やってんだよ馬鹿」
「…先生だぁ」
「帰るぞ」
先生は私をおんぶして、近くに置いてあった車に私を乗せた。
「先生、お願いどこにも行かないで…」
「どこにも行かない。…どこにも行かないよ」
先生の温かい手のひらに頭を撫でられて、私は気を失うように目を閉じた。