【完】終わらないラブストーリー
家に戻ると、珍しくお父さんが早く帰ってきていた。
「おかえり、茉莉亜」
「お父さん!?早いんだね。ただいま!」
「…今日は久々に外食でもしないか?」
「え?私はいいけど」
「母さんたちにも言ってある。着替えてきなさい」
私はお父さんに言われてすぐに服を着替えた。
行先はおしゃれなレストラン。
お母さんもお父さんもお兄ちゃんもいつもより少しだけおめかししてるみたい。
「母さん、この服大丈夫だと思うか?」
「大丈夫よ!とってもかっこいいわお父さん」
「…ね!二人とも!今日くらいは名前で呼びあったら?」
私がそう言うと、二人はお互い見つめあって照れていた。
「じゃあ行こうか。みのり」
「ええ、旭さん!」