【完】終わらないラブストーリー
「まりあちゃん!!!!」
間違いなく、そこに倒れ掛かっていたのは茉莉亜だった。
辺りは真っ暗になってきていて、誰なのかも分からないくらいなのに清川先生は茉莉亜だと判断した。
「何…やってんだよ馬鹿」
「…先生だぁ」
「帰るぞ」
清川先生は茉莉亜をおんぶして、こっちに向かってくる。
「先生、お願いどこにも行かないで…」
「どこにも行かない。…どこにも行かないよ」
二人の姿を見た時。
俺は理解した。
心の底から愛し合っているのだと。
どうして俺は
見た目や世間体だけで二人を引き裂こうとしてしまったんだろう。
…清川先生はもしかしたら俺達家族よりも茉莉亜のことを愛してくれているのかもしれない。