【完】終わらないラブストーリー
アメリカ行きの便で一つ目が飛び立とうとしていた。
「…もしあの飛行機に先生が乗っていたら」
私はゲートまで走った。
『アメリカ・ロサンゼルス行きの123便にお乗りの方は1番ゲートまでお越しください。繰り返します…』
ラッキーなことに1番ゲートはすぐ近くだった。
「…はぁ…はぁ」
私は人ごみの中、必死に先生の姿を探した。
「先生…っ!!!」
「…まりあちゃん?」
私の背後に誰かが立っていた。
ゆっくり振り返ると、
私の探し求めていた先生の姿があった。
「どうして…まりあちゃん」
会いたかった先生。
今はこんなにも近くにいる。
私は先生に思いきり抱きついた。