【完】終わらないラブストーリー
「先生はバカです。どうしてアメリカなんか行くんですか!?」
私は先生の胸をたくさん叩きまくった。
「…まりあちゃんには幸せになってもらいたかったんだよ」
「なんですかそれ!私の気持ちは無視ですか?自分勝手です!」
「まりあちゃん…」
「私は先生と離れたくないです…!どうしても行かなきゃいけないんですか?」
「ああ、もう校長とも話したしな。明日あたり全校集会で校長の長い話の中に、俺がアメリカに行くってことが入ってくるだろ」
「だったら…私も行きます!!」
私の言葉に先生は深いため息をついた。
「馬鹿はお前だ馬鹿」
「バカバカ言う方がバカなんです!」
「ごめんな。黙って行こうとして…。本当は…」
大好きな先生の手が私の頭を優しく撫でる。
私は先生の言葉をさえぎり、話し始めた。