【完】終わらないラブストーリー
「行ってくる」
「…はい!」
「絶対に帰ってくるから」
「…はい!」
「あっ…ちょっと気が早いかもしんないけど…」
先生は最後に自分が付けていたピアスを片方はずして、私にくれた。
「…このピアスをお前が持ってる限り、永遠に俺の婚約者だ」
「せんせ…っんっ」
私は先生と深い口づけを交わした。
「…もう先生って言うな」
「あ…恭平…さん」
「それでよし、んじゃ本当に行くから」
「待ってます…からね!」
「永遠の別れじゃねぇんだから笑。ちゃんとついたら連絡するよ。安心しろ茉莉亜」
私のことをさらりと呼び捨てにした恭平さん。
そして…
恭平さんは私に大きく手を振り、飛行機に乗った。