【完】終わらないラブストーリー
epilogue
「おーい。茉莉亜行くぞー」
「あっごめんごめん今行くー」
私の後を追うように、桜の花びらが舞い落ちてきた。
私は毎年この季節になると思い出す。
先生。
貴方のことを。
「大丈夫か?顔色悪い気がするんだけど…」
「ごめんね、心配かけて」
先生の乗った飛行機が墜落したと知った後、
私はずっと先生の無事を祈っていた。
でも、一向に先生から連絡はこなかった。
そのまま1年が過ぎて…。
私は3年生になった。
たとえ1年過ぎても、私の気持ちは変わらなくて
先生の連絡を待ち続けた。
でも、また1年。
私から笑顔は消えていった。
そして先生の連絡がないまま私は高校を卒業した。