【完】終わらないﾗﾌﾞｽﾄｰﾘｰ

階段を早足で降りると、


先にご飯を食べているお母さん達の姿があった。



お母さんとお父さん。
そしてお兄ちゃんは私の制服姿を見るなり…



「茉莉亜…？」


と、口々に言ってきた。



「なんかおかしいかな…」


私の言葉に三人は首を横に振る。



「とっても可愛いわ！これが高校デビューってやつなのね」


私のお母さん。
藤本みのり-ﾌｼﾞﾓﾄﾐﾉﾘ-

お母さんって言うより、友達感覚かな。



「変な虫がつかないか父さん心配してるからくれぐれも気をつけろよ茉莉亜」


お兄ちゃんの藤本孝弘-ﾌｼﾞﾓﾄﾀｶﾋﾛ-

大学１年生で、なんだかんだ言って優しい。



「な！何言ってるんだ孝弘！そんなこと思っとらんぞ！」


そして私のお父さん。
藤本旭-ﾌｼﾞﾓﾄｱｷﾗ-


小さい頃から私を守ってきてくれたヒーロー。
きっとお父さんみたいな人を
私は好きになると思う。