【完】終わらないラブストーリー
私はメールを受信し続けるスマフォに嫌気が差し、
電源を落とした。
「明日まで触らないでおこう」
ただ、軽い気持ちだった。
いつもはそれとなくメールも返していたけど
今日だけはそんな気分にもなれなかったから。
本当にそれだけだった。
私は一切スマフォを触らず、
パソコンをしたり家族の皆と話したり。
お風呂とご飯もすました。
別に告白してきてくれた人たちが嫌いなわけじゃなくて…。
自分でもよく分からないけど
今の状況を忘れたかっただけ。
そして朝。
私はスマフォを起動した。
「!!!!」
ホーム画面を見て驚いた私は持っていたスマフォをベットに落としてしまった。
ううん、投げ捨てたって方が正しいかもしれない。
メールの受信件数250件。
電話の留守電98件。
尋常じゃなかった。
恐る恐るベットのスマフォを手に取りメールボックスを開く。
そこには一人の名前がずらーっと並んでいた。
それは一番最初に告白してきてくれたあの人だった。
木下海斗-キノシタカイト-
電話の留守電も98件分全て彼だった。