【完】終わらないラブストーリー
誰かの鞄が私のお尻に当たってる。
そんな感じがした。
満員だからだよね。
でも、
今度は手が当たるようになった。
気のせいだと思いたいけど
間違いない。
ゴツゴツした男の人の手。
私は小さな声で
「あの…やめてください」
と一言。
私の声を聞くなり
手の動きはなぜか一層激しくなった。
これ痴漢だよね?
怖い…
私どうしたらいいの?
いつの間にか私の目には涙がたまっていた。
助けを求めたくても声に出せない。
振り払いたくても人が多くて動けない。
それでも手はいやらしさを増した。
お尻だけに留まらず
太もも、お腹…。
私はされるがままになっていた。