【完】終わらないラブストーリー











校門を抜けると美紀が出迎えてくれた。


「茉莉亜おはよっ!!あれ?今日は木下君いないの?」


ズキっと胸が痛む。

「えと…木下君は…」


「ん?何々??別れたとか!?」



隣にいる先生に私は視線を送る。

先生もこっちを見てうなずいてくれた。



『友達なら本当のことを話すべきだ』
まるでそう言ってくれているみたいで、勇気が出た。





「あのね、美紀に話があるの。朝練大丈夫?」


「うん平気!ってか改まって何!?し、深刻なことがあったってこと?」


「うん…。実は───」





木下君との間に何があったのか、美紀に全てを話し始める。
先生もそれを黙って隣で聞いていてくれた。


少し嗚咽が混じりながらだったけど
私は頑張って最後まで話し続けることができた。









< 77 / 206 >

この作品をシェア

pagetop