【完】終わらないラブストーリー
校門を抜けると美紀が出迎えてくれた。
「茉莉亜おはよっ!!あれ?今日は木下君いないの?」
ズキっと胸が痛む。
「えと…木下君は…」
「ん?何々??別れたとか!?」
隣にいる先生に私は視線を送る。
先生もこっちを見てうなずいてくれた。
『友達なら本当のことを話すべきだ』
まるでそう言ってくれているみたいで、勇気が出た。
「あのね、美紀に話があるの。朝練大丈夫?」
「うん平気!ってか改まって何!?し、深刻なことがあったってこと?」
「うん…。実は───」
木下君との間に何があったのか、美紀に全てを話し始める。
先生もそれを黙って隣で聞いていてくれた。
少し嗚咽が混じりながらだったけど
私は頑張って最後まで話し続けることができた。