【完】終わらないラブストーリー
-翌日-
夏休みのせいで曜日感覚が狂ってる。
起きる時間も10時以降になっちゃってるし…。
私は時計を見ながらそんなことを思った。
お母さんは大抵この時間帯は買い物に行っているか、
高校時代の同級生と話しこんでいることが多い。
お父さんは変わらず仕事だし、
お兄ちゃんは最近彼女ができたみたいで帰りも遅い。
私は階段を下りて、キッチンに向かった。
冷蔵庫から牛乳を取り出しコップに注ぎ込む。
机の上に用意されてあったおかずをレンジで温め
食パンを焼いた。
「いただきます」
休みの日は私が起きてくるのが遅いから
家族の団らんみたいなものは夜にしかできない。
お母さんは家族の絆をすごく大事にする人だから
本当は朝も昼も夜も一緒にご飯を食べたいらしいけど…。
現実的にそれは無理。
だから朝か夜、どっちかは家族の皆でご飯を食べようって話しあったこともある。
「ふぅ…」
私のお腹があまり空いていないらしく
パンを半分だけ残した。
牛乳をお腹の中に流し込んで、食器を流し台の中に入れておいた。