【完】終わらないラブストーリー
身支度も済ませてテレビを見ていると
お母さんが帰ってきた。
「ただいま茉莉亜。朝ご飯食べた?」
「食べたよー」
「もうちょっと早く起きてこなきゃ駄目でしょ。お昼が食べられなくなっちゃうわ」
お母さんはそのままキッチンへ行き、
私の食器を洗っていた。
「茉莉亜パン残したのー?」
「残したー」
そして時刻は12時すぎ。
お母さん特製のオムライスをほおばりながら
二人が来ちゃうんじゃないかとそわそわしていた。
「どうしたの?そわそわして」
「あ、今日美紀と祐樹と私で勉強するの」
「あら!そうなの?祐樹君…久しぶりねぇ。美紀ちゃんは初めてよね」
「うん」
最後の一口を飲み込みお茶を飲む。
「あとで手作りのお菓子部屋に持っていってあげるわね」
「ありがと」
お母さんは料理が上手だから
ついつい食べ過ぎちゃうときがある。
朝は食欲なかった私だけど、
お母さんの料理は残さず食べれちゃうから不思議。
「ごちそうさま」
そう言って私は自分の部屋に戻った。