【完】終わらないラブストーリー
部屋のベットに座ってマンガを読んでいると
家のチャイムが鳴り響いた。
私は急いで一階におりた。
「お邪魔します!」
「あなたが…美紀ちゃん?」
私より一足先に玄関にお母さんがいた。
「茉莉亜から話は聞いてるのよ~♪あがってあがって」
お母さんは笑顔で美紀に話しかける。
「あっはい!ありがとうございます」
美紀が家の中に入ろうとした時
祐樹もちょうどやってきた。
「お邪魔しまー…って絶妙なタイミングだな俺」
「祐樹君!!久しぶりね!この前家の近くで見かけた気がしたんだけど…やっぱり祐樹君だったかしら?」
「あー…多分それ俺です」
あの時のことかな…?
やっぱりまだ胸が痛い。
もし今木下君の姿を見たら
息が苦しくなって、この場に立っていられないかもしれない。
過去のことにいつまでも縛られてちゃ駄目なんだけど
どうしても…。
「茉莉亜♪早く部屋連れてってよ!」
美紀の明るい声に私は現実に引き戻される。
「あ、うん!二階だよ!きてきて」
私たちは部屋に行き、勉強会をスタートさせた。