君の血と僕
そんな僕に、

彼女ができた。

普通の女の子だ。

人間の。

彼女は本屋さんで働いていた。

一目ぼれしてしまったのは彼女の手。

なんて白い。

なんて素敵な血管。

程よくぷっくらとした青い血管が、

なんともおいしそうで・・。

いけない。

こういう時に父の血が騒いでしまう。

とにかく彼女に一目ぼれした。

なんとか彼女と仲良くなりたかった。
< 2 / 22 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop