君の血と僕
「今日はありがとうございました。
 
 虹です。

 榊さんのおすすめの本とかあったら、
 
 ぜひ教えてもらいたいです。」

「こちらこそいつもありがとうございます。

 いつもは何系を読みますか?

 サスペンスとか、ノンフィクションとか。」

「僕は好きな作家さんを見つけて、

 その人の作品をとりあえず読むんです。

 読んでると、全部読み切っちゃいますよね。

 それでまた新しい自分好みの作家さんを探すんです。

 何系でもおススメならぜひ読んでみたいです。」

「読書家なんですね。」

・・・君のおかげなんだけどね。

僕は彼女のおすすめの作家さんを聞くと、

さっそく図書館にむかって本を借りた。

夕方の静まり返った図書館が、

僕はとても好きだ。
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