ヒロインになりたくて
「あ、あの教科書の話実織に話してくれたんだね。ありがとう」




「近藤さんと結城さん仲良くなったんだね。良かった。結城さんずっと近藤さんと仲良くなりたいって言ってたからさ。俺、隣だからよく話聞いてたんだ」




「そ、そうなんだ。でもこないだも言ったけど私はそんな風に思ってもらえるような人間じゃないよ」




「そうかな?俺も近藤さんは優しいと思うよ。今日だって結城さんと康太待ってたから遅くなったんでしょ?」




この人はなんでこんなに私を過大評価してくれるんだろ?



私は足を止めた。
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