ヒロインになりたくて
「なーんてほんとにもう私は何とも思ってないよ。でもあれがあったから前よりりくちゃんと仲良くなれたからあって良かったのかも。でもりくちゃん、浅野くんのことは私厳しくいくよ。とにかく絶対に誘うこと。でないと土曜日私デートしないからね」




この子、こんなにはっきり言えるんだ。


私、実織の何を見て冴えないなんて思ったんだろう。




いや、でもさすがにデートに誘えないよ。


浅野くんだってきっと迷惑に決まってる。彼女でもないのにいきなり水族館なんて。





「あっ、りくちゃーん。さっきね。浅野くんと水族館の話ししてたんだ」




5時間目の休み時間実織が手招きで私を呼んだ。


隣にはもちろん浅野くんがいる。そしてその発言。
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