ヒロインになりたくて
びっくりするくらいの無言の圧力。とりあえず実織の席に近づいた。




「あ、ども」




そこには高野くんもいた。なんでだろう?


あんなに目で追ってたはずの高野くんに気づきもしなかった。





「浅野くんも水族館好きなんだよね」




「うん。好きだよ。最近はなかなか行ってないけど」




「そうなんだ」




横目で実織が早く誘えと合図を送って来る。


なんでそんな積極的なのあんた。


どうしよう。誘いたいけど断られたら困るし。





でも・・・やっぱり一緒に行きたい。
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