ヒロインになりたくて
ずっと呼んでほしかった名前
「きゃー今の何?」




「今の浅野くん?」





教室からガヤガヤと声が聞こえるけど寛巳くんは無視して足を早める。





「ひ、寛巳くん?じ、授業始まるよ」




私の問いかけにも答えてくれない。
いつもの寛巳くんと全然違う。




そして、人があまり来ない空き教室の扉に手を掛けた。




私の手を力強く引いて中に引き入れる。



そして扉を閉めた途端、彼は私を抱きしめた。
< 67 / 100 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop