ヒロインになりたくて
「待とうと思った。でも無理。もう気が狂いそうなくらい莉紅が好き」




「・・・私も寛巳くんが好き。大好き。優しい笑顔も言葉も。全部好き」




「ほんとに?俺に合わせてるだけとかじゃない?」




「あっいつもの寛巳くんだ。合わせたりしてない。水族館も寛巳くんと行きたかったし、席も寛巳くんの近くが良かった。寛巳くん名前を呼んでほしい。私の名前」




「ずっと呼びたかった。可愛い名前。でも呼んだら歯止め効かなくなると思って呼ばなかったんだ・・・『莉紅』俺のヒロインになってくれる?」




「寛巳くんがいい。寛巳くんの1番になりたい」
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