ヒロインになりたくて
友達でもなんでもなかったんだ。



私、何も見えてなかったんだ。




「でもそんなおバカだからまんまとあたしの作戦に引っかかったんだけどね。これで浅野くんもいじめの主犯なんか嫌いになるよ。あとは結城さんさえいなくなればハブ決定」




「それまたなんかいい方法考えてんの?」




「高野くん利用させてもらおう。高野くんとあいつを2人っきりにして写メでも撮れば結城さんもあいつを疑って嫌いになるよ。あーっあたしって天才」




「きゃー桃は敵に回せないね」




クスクス笑う声。



それで録音が終わった。
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