青龍と桜Ⅱ


私のことを聞いていた。


柊くんの仲間の人が直に聞かれ、柊くんの耳にも入ったということは、青龍が仕切るこの周辺で聞いていたということ。


もう、すぐそこまで来ている。



ゾクリ、と背中が震える。


弱気になる心を励まそうと窓の外を見るも、止みそうにない雨が降り続いていた。





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