[短] 0o 後悔 o0
後悔
近すぎた2人の距離が邪魔だった。
彼と出会ったのは小学校4年の時。
君の優しい笑顔に惹かれたあたし。
一緒の活動グループになり,仲良くなったのが始まりだったね。
それからというもの,あたしはずっと君の側にいた。
君もあたしの側にいてくれた。
気付けば,君がいるのが当たり前になっていたんだ。
偶然か必然かわかんない,3年間ずっと同じクラス。
あたしのアルバムにはどの年も必ず君と一緒に写っている。
そして小学校6年のクリスマス。
君に恋をして2年と半年。
「好きだよ,お前のこと。」
さりげなくだったけど,はっきり言ってくれたよね。
嬉しかった。
本当に嬉しくて,心臓がドクドクはち切れるぐらいに鳴ったのを今でもよく覚えてる。
...でもね、わからなかったんだ。
友達として好きって言ってくれたの?
中途半端な年頃が一層私を困らせた。
でもその後,彼はあたしに,普通に接してきた。
それはまるで何もなかったかのように自然で,あたしはあの事が夢だったんだろうか,なんて錯覚するほどだった。
うやむやのまま、いつも通り楽しい日々を過ごし、小学校を卒業した。
これからもこんな日々が続くと信じて...。