もう猫になんか生まれない











(俺……)



約束。



俺ハ頷イタハズ。



<クイ>トノ……?














「臨っ!?」



慌てたクイの声に、臨は眉間を押さえていた手をゆっくり離した。



「ああ……」



痛かった。



眉間が割れそうに痛くなったのだ。



「大丈夫だ」



クイが、眉をひそめた。



「本当に?もう大丈夫?」








知らず知らず、手が伸びた。




「大丈夫。桜祭り、だっけ?一緒に行くか」







クイの顔が輝いた。





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