私と先生。近くて遠い距離
帰りの会も終わった。




あとは、帰るだけ。





川嶋先生…




帰る前にもう1回会いたいよ。



そんな願いを込めて待っていた。




『お、佐倉っ!』




川嶋先生だ。



『チョコさ、家1回帰ったら持って来ても良かったみたいやったぞ。ごめんな…でも、来年、もしまだ俺のこと好きやったら持っておいで。受け取ってやるから。』


そう言って、また、いい子いい子してくれたんだよね。



『お前、いい子いい子してもらうの好き?』



「うん…」


『俺も、いい子いい子するの好き〜。じゃあな…』


そして、先生は走って行ってしまった。






本音はね、ずっと近くにいたいんだ。





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