私と先生。近くて遠い距離
川嶋先生がいなくなったスタート地点は暇だった。



走らないほかの子と喋っていた。



先生から預かった黒色のジャージを抱きながら。





そのとき、







ぁたしは思いついた!





もう先生のジャージを着るチャンスはきっとない!







《今着ちゃえ》




お喋りしてた子には「寒い…」って言ってさりげなく先生のジャージを羽織ってみた。




幸せ



ほんとに幸せだった。



先生の香りに包まれて、暖かかった。








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