恋愛始め!
1.

               〜恋愛始め!〜 


*始まりの足音*

私は、杉崎華音。16歳。
「華音〜!」
「何⁇」
彼は、同じ年のイトコの杉崎大河。
「早く学校行こ~ぜ!」
「ハイハイ」
大河は、茶色の短髪で制服を着崩しているチャラチャラした男子だ。でも容姿は端麗で悔しながらイトコの私でもかっこいいと思う。実はモテモテで学校1、2争いのイケメンだとか……。
「歌華ってさぁ彼氏作んねぇ~の⁇」
「あぁ~。分んない。」
「おはよ華音。」
「あ、おはよ」後ろから歩きがらあいさつしてきたのは大河の双子の杉崎氷河だった。
氷河は真面目に服を着こなした黒髪男子。双子そろって綺麗な顔だった学校1、2のイケメンらしい。イケ男の座1位を双子で競ってるとか………。(笑)
「ところで何の話してとったん??」ニコッッと笑う氷河。
「いやぁ、たいした話ぢゃないし、早く学校行こ‼」と私は言った。
>>学校
「きゃあ♥♥大河くぅんん♡♡」
「氷河君こっちむいてぇ~♥♥」
「氷河君大河君おはよう♥♥」
「あぁ、おはよう」と氷河の一言で女子達の歓声が更に大きくなった。私はただひすたらに苦笑い。「うっせぇなぁ……。」
大河は小声でつぶやいた。私はそんな大河を可哀想に思た。
「おぉ‼華音ちゃんおはよう‼」
この人は浅野大輔君。
「おはよ。浅野君。」
「大輔って呼んでよ……(涙)」
「あぁ、ごめん。」
入学式の時からずっとつっかかってくる、(汗)
私と大輔と大河は1年2組で氷河は1組だった。
>>HR後
「華音~??次音楽だとよ‼一緒に行こ~ぜ‼」と大河が言う。
あぁ女子の視線が痛い……。
「あぁ~。私忘れ物したから先行ってて」と言うと氷河は気が付いたように「あぁ」と一言言って行った。「でも……」と大河は言っていたが氷河が引きずって連れて行った。
「あの子杉崎君達のなんなの…⁈」とヒソヒソ聞こえてきた。まぁ、全く気にしてないけどね……。いつもの事だ。
>>帰って
「なぁ。‼華音‼」と大河が言った。
「ん~??」と言うと、
「明後日遊びにいかねぇ??」「あぁ~ごめんダメなの。……。えっと……。家にいないといけないの……。詩音が帰って来るかもしれないから……。」(詩音は華音の妹)
ふぅ。クラスの女子に見られたらひとたまりもないもんなぁ~(苦笑)
「ぢゃあ、華音ん家行っていいか??」
「いぃけど……。」
「いぃけど何??」(うわ、S攻めきた………。)
まぁたいがならいぃか、
「ぅんん。何でもない。ぢゃあ家帰るから。」
ー大河Sideー
あぁ華音今日元気無かったな……。
大丈夫かな……。
はぁ。やべぇ。きになるし。
何でだろ……////。コレって……。恋って奴⁈なんか……恥ずかしい……。
ー華音Sideー
はぁ。疲れるなぁ。氷河と話してるだけでバリバリ女子に睨まれる~(汗)
「氷河ぁ。あのさぁ……。」
「あ、あぁわかった。ぢゃあ又あとでな。」
そう言ってどこかへ行った。氷河は私の事分かってくれる。
だから…………好き……。
「杉崎さぁん??ちょっとお話あるから屋上行きましょ??」
知らない女子だ。
屋上??何する気?? 
「単刀直入~あんた何様??杉崎君達の何??」
「いやぁ、ただの……。「マジうざいんだけど~」
「……………。」
『パシンッッ。』頬が熱い。
「あんた本当ウザイ。ただの何か知らないけど、軽い気持ちで男振り回すな‼」女の子が涙目で言った。そして走って屋上をでた。
「杉崎華音お前だけは許さない」
『ギュッッ。』
手首をネクタイで締めつけられた。
「ちょ、こんなことしても何の得にも何ない‼辞めて‼」
「大得だょ、うざい奴を殴れる気分は」
「っ!」
「ぢゃあ一発目……」
女の子の1人が拳を上げた。
ー大河Sideー
あれ?華音どこ行った?
んー、帰ったの……か「莉恩ちゃーん、唯等やばくない?杉崎のこと……」その声を聞きピンッときた。
え、まさか………‼‼
ー華音Sideー
「5‼あぁ~まだスッキリしないねぇ〜あ、服もボロボロにして来れなくしてやろっか!」
女の子達はカッターでブレザーを裂いた。
「っ、辞めて……」
顔から血が出る。
「黙れ」そう言い髪の毛を掴んだ。その時………
『バコンッッ。』扉が勢いよく開いた。
「華音‼」
そこには、大河がいた。
「た、大河!」
「てめ~ら……こいつに手だすってことは覚悟できてんだろーな?」
まるで別人のような鋭い目つきで喋る。女の子達はおびえていた。
私も少し恐怖に犯されていた。
そして女の子の胸倉を掴んだ。
「大河ッッ辞めてっ‼」
私は大河に抱きついた。
それと同時に女の子達は逃げて行った。「た、大河」
「………大丈夫か⁇」
「うっ、うん。」
「よかった……。」
大河の肩が震えてる。
「ごめんね大河。ありがと。」
私は、ただひたすらにかんしゃした。
「あのな……。俺……かお…。」
「華音‼」「「‼‼」」
「氷河……。」
「何してんの⁇」
ぱっっ。大河から離れた。
「うわ、服が……寒いだろ…」
「………あ、ぅん……」
「しゃあねぇなぁ。」
氷河はブレザーを脱いで私にかけてくれた。
「あ、ありがと。」
『ドキドキ』する…………。
あぁ。氷河のいぃ匂いがする………。
ー大河Sideー
あぁ。華音に告れなかったし…………。
なんだよ。俺より氷河の方がカッコイイし…………。
華音…………顔赤いし…………。
「俺、用事思い出したやっっ。先帰りわ‼ぢゃあな華音。氷河。」
俺メッチャだせぇ。
やべぇよ。なんか胸が苦しい。
ー氷河Sideー
変な大河…………。
ー10分後ー
「おちついたし俺等もそろそろかえるか?歌音。」
「うん。」
俺は立って華音に手を差し出した。
華音の手は暖かかった。
ー華音Sideー
はぁ。ヤバい///。すっごく心臓爆発しそう…………。
氷河に聞こえてないかな…………。
大河にお礼言うの忘れてた……。
明日、言いにいこうかな………。
そんな事を考えていたらもう家についていた。
「ぢゃあな。華音。」
「バイバイ。氷河。」
大河と氷河ん家は2軒の家をはさんで私の家の隣だ。
氷河にブレザー、洗って返そう……。

*片想い*
ー土曜ー
私は黄色のTシャツに白いパーカーを羽織って短パンをはいてスニカーで足を進めて、大河と氷河の家についた。
もちろん、氷河のブレザーを持って。
『ピンポ~ン』
氷河がてて来た。
「大河は⁇」私が聞くと、
「寝てる」と、一言呟いた。
「氷河…………これ。」
私は氷河にブレザーを返した。
「華音はやっぱきっちりしてるなぁ」
「ありがと」
氷河と話してるとなんか楽しい。やっぱり……。
これってこ恋なのかな……。
ー氷河Sideー
あぁ。大河、起こさないと……。
「ぢゃあ俺、大河起こし……。」
『プルルル♪』
氷河の携帯がなった。
「あぁ。うん。あぁ。そうだよ……。ぢゃあな。」
「誰から??」
「あぁ。彼女。」
えっっ。
その時上から物音が聞こえた。
「あれ?氷河と華音⁇」
「あっ大河‼おはよ。ごめんけど、お母さんから電話あって、お客さんくるっていってたから今日むりになったのってだけ伝えにきたの。私ちょっと急ぎだからぢゃあね‼」
私は、家に走ってかえった。
あぁなんか……『ポツ。』涙が零れた。
「あれ?どうしてだろ………。」
とぼけてみたが、とぼけきれない。悲しみが溢れていた。
『ドンッッ』
扉が勢いが良く開いた。
「た、大河……⁈」
「何泣いてんだよ‼」
「⁈」
「泣くな。」
大河はわたしの頭をそっとなでた。
「私ね……。氷河に……告る前にフられちゃった。彼女いるんだって。わたしぢゃあだ「それ以上言うな。」
「……。た、いが……。」
1人だったら、もっと寂しかったかもしれないと思った。私は大河に心の中で感謝し、静かに泣きました。
これが、初めて、こんなにも大好きな人に失恋した日だった。
            
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