裏切りの恋
 
「え!どうして急に?!」


次の日、あたしはある決心をして、仕事の帰り店長に話に行った。

どうしても、もうこのままではいけないと思ったから……。


「卒業するまで、働くのかと思ってたよ」
「すみません……。思ったより、卒論に時間を費やしそうで……」


あたしは嘘をついて、店長に頭を下げた。


「まあ、理由が学業だったら仕方ないけどさ…。
 夕菜は頼れたから、いなくなるとさみしいよ」

「そう言ってくれるとすごくうれしいです。でも……」

「わかったよ。調整しとく」

「ありがとうございます!」



あたしは……

このお店を辞める……。

 

 
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