裏切りの恋
「ほっとけるんだったら、こんなふうに追いかけたりしねぇよ!
こんな職場での立場を利用したりなんかしない!」
そこにいるのは、お店での作った城崎さんではない。
素の城崎裕翔だった。
「どうして急に辞めたりなんかするんだよ」
「……っ…から」
「え?」
素の城崎さんを見て、あたしも自分の中で爆発した。
もうこれ以上、自分の中で閉じ込めておくのは無理だ。
「裕翔に会うのが辛いからだよっ!!」
お願いだから、
爆発してしまったあたしを止めて……。