裏切りの恋
 
「裕翔に会うのが辛いっ。
 会えば会うほど実感しちゃう……。
 自分の気持ちから逃げられなくなるっ……」


誰にも言いたくない。

あたしの本当の気持ち。


だけど一度開いた口は、もう止められない。




「これ以上裕翔の傍にいたら……

 あたしは……あたしは明を裏切っちゃうっ…。



 裕翔を選んじゃうよっ……!!」




あたしは涙をポロポロとこぼしながら叫んだ。




それは、自分が一番したくないこと。

これ以上明を傷つけるようなことはしたくないんだ…。

 
< 121 / 357 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop