裏切りの恋
「よし!完璧!」
夜になって、あたしは食卓に今作ったばかりの料理を並べた。
金曜日はこれが恒例になってて、
裕翔は外食よりも、あたしの手料理が食べたいという。
あたしも好きな人のために作る料理は、苦にならなかったし、毎週どんどん本格的な料理を作るようになっていった。
ガチャっと開いたドア。
待ってました!と言わんばかりに笑顔になって部屋の扉に向かうと、そこに着くと同時に開いた。
「ただ……」
「おかえりなさい」
「っと……」
あたしは裕翔が部屋に入ってきた瞬間に抱きついた。