裏切りの恋
「悪いな」
「ううん。仕事なら仕方ないよ。
でも今日、夜には帰ってくるんでしょ?」
「ああ」
「それじゃあ、この部屋で待ってていい?」
「いいよ」
あたしの言葉に、裕翔は微笑むと、ちゅっと軽いキスをした。
「行ってくる」
「……行ってらっしゃい」
ふいうちのキスにドキッとしながら、あたしは裕翔を送り出した。
「さてと……
今日の晩御飯は張り切っちゃおう!!」
特別することのないあたしは、
さっそく晩御飯のメニューを考え出した。