裏切りの恋
「そろそろ寝るか」
「うん」
時計の針が0時を回ったところで、就寝の合図。
だけどあたしたちの夜はまだまだ長い。
「……裕翔…」
「どうした?」
ベッドに入って、あたしは裕翔の胸に顔を寄せる。
抱きついて、裕翔の温もりと匂いを体いっぱいに感じる。
「あまえただな」
そんなあたしの頭を、裕翔は優しく撫でた。
「今日はやめるか?」
「ううん……」
あたしは顔をあげ、裕翔を見つめる。
「いつも以上に愛して」
そして裕翔へと口づけた。