裏切りの恋
 
身に着けている衣類が邪魔で…
だけどそれを剥いでいる時間さえも惜しくて…

乱れた衣類の隙間から、裕翔が愛撫する。


「あっ……っ…」


触れている場所から全身に広がるように熱を帯びていく。


気がおかしくなりそうだ……。


「ひろ…とっ……」


愛しくて
狂おしくて


あたしは自ら裕翔にキスをした。


それに応えるように、重ねた唇から舌を絡める。



知ってる…

あたし……


この人のキスを……。


噛みつくようなキス。
むさぼるようなキス。


それが彼のキスだ。

 
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