裏切りの恋
 
「夕菜……」


彼があたしの名前を呼ぶ。

その瞬間、あたしたちはひとつになった。


「あぁっ……」


全身に電流が走ったように、あたしは快楽にまみれた。


その途端、いろんなことが頭によみがえっていく。


彼に何度も愛された記憶。
何度もすれ違った記憶。
たくさんの人を傷つけた記憶。


本能で恋した記憶……。



「裕翔っ……好きっ…大好きっ」

「夕菜……っ。……愛してる」



そう…


あたしたちに理性なんて初めから必要ない。



本能でともにおちたんだ……。
 
 
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