裏切りの恋
 








「ねっ…そろそろ起きようよ……」


気づけば朝はとっくに明け、そろそろお昼の時間帯になる。

だけどあたしと裕翔は、いまだにベッドの上。


「だめ。今日はここから出さない」
「そんなっ……ぁっ…」


昨晩から、休んではまたイチャつきの繰り返し。

この人は、どんだけタフなんだ……
と、あたしの体はとっくに悲鳴をあげている。


「お前が悪い。ちゃんと罰を与えねえとな」
「罰って……」
「明にいっぱいキスされたんだろ?」
「何の話?……やぁっ……」
「昨晩。明から聞いた」


(っつーわけで、早く連れて帰って。
 あと……………

 夕菜にいっぱいキスしちまった。わりぃな)


あの時のひそひそ話してたことって、まさかそのこと!?
 
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