裏切りの恋
「もちろん、夕菜先輩はOKしたんですよね?」
「え、まぁ……」
「あ、先輩、照れてるー!」
「そんなことないよ!」
後輩にからかわれて、ちょっとだけ声を上げてしまった。
「夕菜先輩って、普段クールなのに、彼氏のことになるとちょっと余裕なくなりますよね」
「そ、そんなこと……」
「ありますよ」
エミちゃんは、ニヤリと笑った。
「さーて、休憩終わりっと。お店に戻るよー」
「あ、先輩、逃げないでくださーい!」
あたしは、後ろで嘆くエミちゃんを置いて、一人控室を出て行った。
さて、仕事仕事!