裏切りの恋
 
ピリリリ……

お風呂から上がって、寝る準備をする時間。
恒例の携帯が鳴った。


「もしもーし」
《もしもし、夕菜ー》
「はーい


相手は明。

明とあたしは、ほとんど毎日と言っていいほど、寝る前に電話をしている。


《ようやく明日金曜だよー》
「そうだね」
《早く夕菜に会いたい。夕菜不足》
「もう…明は甘えたちゃんだなぁ」
《甘えたなんじゃなくて、夕菜が不足してるだけ》
「そっか。あたしもだよ」


なんて笑い合う。
でも本心で思っていることだった。
 
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