裏切りの恋
専業主婦という道は、あたしが就活をしはじめの時にも明に言われた。
だけどなんとなく、ただそれだけの道では、自分が甘ったれなような気がして、あたしは就職という道を選んだ。
たとえ、卒業してすぐ結婚ということになっても、共働きという選択に。
明と出会う前からも、人並みに恋愛をして
大学に入って明に出会い、毎日幸せな恋人生活を送る。
そしてプロポーズまでしてもらって、それに応え、
あたしには結婚までの道が用意されている。
きっとそれは、女子の永遠の夢であり
周りからも羨ましがられるようなことだろう。
あたし自身もそう思ってた。
恋愛に勝敗があるのなら
あたしは完全に勝ち組だと―――。